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筆者の友人「鵺村(ぬえむら)」が獄中から送ってくる手紙を公開
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<相談者:ペキン源氏(27) 会社員>
ワタシ、中華料理屋に勤めて、3年になる者あるよ。
日本に来てから、何でもない、ふつうな毎日だけど、
ちょっと前に、アルバイトのカワイイ女のコが入ってきたね。
ワタシ、カッコイイから、その女のコに、
つきあって欲しいあると伝えたね。
そしたら無理だと言われたよ。
これ中国人差別ね。
許せないあるよ。
chi.jpg







<案内人:鵺村>
この大バカ野郎!
中国に帰ってオナニーしてろ!
お前は女の子にフラれて差別だって言ってるけど、それまでの3年間
何でもない、ふつうな毎日だったんだろ?
その間、日本人から差別されて、苦しんだわけじゃないだろ。
今は日本でも、外国人だからというだけの理由で
酷い扱いされることはないよ。
それは男女の恋愛でも同じだよ。
お前も、それくらいのこと、本当は気付いてるだろ?
その女の子にとって、お前が魅力的じゃなかった、ただ、それだけのことだ。
そんなときに軽々しく『差別』なんて言葉使うなよ。
俺は2005年、中国で反日の運動があったと報道された頃に、
上海に行ったことがある。
地元のたくさんの人と接したんだけど、
反日感情のようなものは、全く感じなかったな。
だけど俺が、イライラしていたり、ビクビクしたりして、
中国人を嫌ってかかったなら、きっと相手の反応も違ったんじゃないかな。
要は個人の問題だよ。
お前の場合も同じこと。
差別ってのは、ほとんどの場合、そういうことだと思うぜ。
第一、お前みたく、自分のことをカッコイイなんて自称する人間が、
日本でモテるはずないだろう?
差別だなんて言う前に、もうちょっと自分のこと、日本のことを勉強してみろ。
まずは10年、腰を据えてやってみろ。
それでダメなら、また俺のところに相談に来い。
寿司、握ってやるからさ。
まあ、寿司職人の経験ゼロだけどな。
回転寿司とって、それを俺がギュッと握って渡してやるよ。
意味ないけどな。

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2007年3月2日
ごきげんよう。
ブレインドレインの鵺村(ぬえむら)です。
近頃、新聞を読むにつけ、捏造、八百長、談合、
そんな話題が目に飛び込んできます。
この国はいつからこんなデタラメになってしまったんだ…
なんてことは言いません。
捏造の類は、今に始まったことではなく、
また、最も問題とされるべき巨大な捏造は今もなお、
アンタッチャブルであり、この先もずっとそうなのでしょう。
本当のところ、バラエティ番組で、
何を食べたらダイエットになるとか、
格闘技というエンターテインメントで八百長がどうとか、
たいした問題ではないのです。
賞味期限切れもしかり。
そのことに気付いている人は、けっこういると思いますが、
彼らは「フェアじゃない現象」だとわかっていながら、
暴かれ叩かれる小さな捏造に苦笑しつつも、
巨大な捏造には触れずにいることでしょう。
そして多くの子供、若者、年寄りが、
情報操作されたニュースの真相を見ぬまま、踊らされています。
捏造、つくりごと、というのは、
もちろん公権やマスメディア等に限ったものではなく、
個人レベルでも横行しています。
そんな、何を信じていいのか見えない世界に、
この鵺村が、一筋のガチな光を発し、導いていく、
『ガチンコ人生案内人』は、そんなコーナーです。
ガチでぶつかっていくんで、そこんとこよろしく!

hukuda.jpg






みなさんは興味を持ち辛いかもしれないが、
東京拘置所の食事情について書こうと思う。
あのH江氏やM上氏、U草教授もそうだったろうか、
そんな著名人も食べていたであろう飯の話。
ここでは無料で朝昼夕の三食が出る。
留置所にいたときに「拘置所のメシはウマい」という噂があった。
とにかく、あたたかい、とのこと。
期待していたわけではないが、ここに来て、
最初の食事を出されたときには正直参った。
臭いのだ。
そのためほとんど食べられなかった。
私は苦手な食材というのは一切なく、小学生の頃、
給食を残したことも一度もないのだが、ズバ抜けてマズい料理や、
不衛生を思わせる臭い料理は食べずにやってきた。
なので当初、ここの料理は少し味見して、ほとんど捨てていた。
留置所や拘置所では“自弁”といって、自腹で弁当を買える。
私のいた留置所の自弁は、
世間一般でも大いに通用するような美味しくて立派なものだった。
それをイメージして拘置所の自弁の弁当を1週間分購入してみた。
ここでは、あらゆるものが、注文して数日後に届くシステムで、
弁当も事前にまとめて注文するのだ。
ほとんど食事せず、私は弁当が届く日を待った。
待ちに待った弁当初日、プラスチックの箱が2つ入ってきた。
小さい箱には白いご飯。
大きな箱にはおかず。
1食525円。
なんとこれが、とてもしょぼい弁当なのだ。
そして冷たくマズかった。
コンビニで1食250円で売り出しても、
おそらく買い手はほとんどないだろう。
仕方なく1週間弁当を食べ、
その後は無料で配当される食事を食うことにした。
慣れてしまえば、なんてことはなかった。
レパートリーが多くないのが残念だが、
栄養バランスも考えられたあたたかい食事だ。
前述の弁当よりは栄養バランスがよく、味も酷いわけじゃない。
学校の給食を少しグレードダウンさせ、レパートリーを控えめにした感じ、
と言えば伝わるだろうか。
1食300円だと売れなそうだが、200円なら売れそうだ。
とまあ、そんな感じの料理が昼、夕と出るのだが、朝は多くて、
薄味の味噌汁と、ご飯の友というべき一品が出る。
ちなみに飯は三食、あたたかい麦飯だ。
私にとっては最も質素と言える、そんな朝食が、昼夕よりうまい。
ご飯の友は、ふりかけ的なものが出ることが多いが、
週に2回、納豆が出る。
たまに謎の白いペースト状の美味いものも出る。
酒カスとワサビを思わせる味わいの、その謎のペーストが私は好きだ。
さらに私は、別途購入したチーズと七味唐辛子を
朝の味噌汁に必ず入れている。
それがまた美味い。
そんなわけで、私は東京拘置所の朝食を楽しんでいる。
また、ここではパン類、ようかん、せんべい、
チョコレート、キャラメル、ガムなどの菓子、
カップ麺、缶詰、調味料など、牛乳、野菜ジュース等のドリンクといった
気持ち100種類くらいの飲食物を購入することができる。
価格も品質も世間並みで、オーソドックスなものが多い。
私はそのうち、8割ほどを試しに購入したことがあるが、
前述の味噌汁に入れるチーズと七味だけは欠かせない。
私はそんなチーズと七味で、ある創作料理を編み出した。
作り方はチーズの上に限界まで七味を山盛りにする、それだけだ。
本来なら耐えられない辛さをチーズが優しく包んでくれる。
ちなみにチーズは、円形を6等分した例のアレだ。
七味の成分は、唐辛子、陳皮、黒胡麻、麻の実、
ケシの実、青のり、山椒の7種。
なんとも気になるラインナップだ。
あなたも試しに、チーズに七味を山盛り、いかがだろうか。

それではみんなー、元気いっぱいで、
明日もおいしく、ご飯を食べて、がんばるぞー!
脳が溶けてしまいそうだ…博士を…博士を呼べ…
水を…水をくれ…ゴクゴク…ウッ!ゴボボボ!

世間の多くの人は、自分が犯罪者ではなく、
逮捕される理由はない、と考えているだろう。
私もそう考えていた。
なので2006年3月、自宅に6,7人の警官が来て、
部屋の捜索が行われている間も、呑気にタバコを吸いながら話していた。
逮捕状は傷害容疑だったのだが、まるっきり身に覚えがないので、
どうぞどうぞ、とばかりに警官たちを家に入れ、好きなように捜索させた。
いくら逮捕状があるとはいえ、すぐ私の無実は明らかになり、
警官たちはスゴスゴと帰っていくものだと思っていた。
が、私は甘かった。
一通り部屋の捜索が終わり、パソコン等が持っていかれることがわかり、
焦った。
のみならず、問答無用で私はわずかな荷物をまとめることになり、
生まれて初めての手錠をかけられ、車に乗せられた。
そして、訳のわからないまま、留置所にブチ込まれた。
私には木刀で、ある人物をメッタ打ちにした容疑がかけられていたのだ。
ちなみに私は武器の類が好きで、木刀も大量に所有していた。
幼い頃、剣道をしていたので、たまに友人たちと剣術ごっこをして
遊んでいた。
細かいことを書くと事件が特定され、関係者に迷惑をかけるので
その辺はぼかして書くことにする。
被害者というのは、木刀で剣術ごっこをしていた相手のうちの一人だ。
ごく自然な相手の同意があり、私が相手に剣術を教える、
というシチュエーションだ。
木刀で、相手の木刀を狙うなんてナンセンスなので、
隙のあるところへ当てる、というか触るわけである。
私は余裕があるので、まさに触れる程度に当てるのだが、
相手はけっこうな勢いで打ってくる。
おかげで私は、ちょっとしたアザがたくさんできてしまった。
その相手というのは、かなりの変わり者で、あるとき私は彼女から
「昔、レイプされたことがある。その相手を殺して欲しい」
なんてお願いされたことがある。
そんな女性だ。
殺しの依頼か、報酬は前金で…って何でやねん!
とまあ、そんな具合の、とても変わった人物と私は関わっていたのである。
何が起きても不思議ではない、とも言える。
命があるだけマシというものか。

ともかく、私はその女性とがっつり関わることになった。
なんだかんだあって、その果てが今の私である。
ここで例え話をしよう。
ある夜、酒が入ってほろ酔いのあなたが、
道ばたに倒れている女性を見つけた。
彼女は泥酔している。
あなたは親切心から彼女に声をかけ、抱き起こそうとした。
すると彼女は
「キャーッ!助けて!」
と叫び。ジタバタした拍子に、頭を打って怪我をした。
それでもあなたは、自分がなんとかしてあげなきゃと
その場で彼女に声をかけつつ、怪我の様子をうかがっていた。
悲鳴を聞いた人が通報し、そこに警官が駆けつけた。
女性は
「助けて!犯される!キャーッ!」
と、なおも叫んでいる。
あなたは女性に触れた状態。
そしてあなたは逮捕され、留置所へブチ込まれる。
『被害者』の女性はトラウマを抱え、ヒステリー系だった。
今までの人生で重ねた恨み辛みを全てぶつけるかのように、
あなたの『犯行』を作り話や誇張を織り交ぜつつ、
しかし、あなたが強姦しようとしたと確信して、本心で刑事に話す。
そして、立派な被害者の調書ができる。
ここまできたら、あなたは正真正銘、強姦致傷の犯人だ。
ほろ酔いだったあなたが何を言おうと無駄。
言い訳でしかない。

刑事は、被害者の調書と、あなたの調書を一致させようとする。
強姦致傷の類型、よくあるケースにまとめ上げにかかる。
信じられないかもしれないが、これであなたは起訴される。
会社や家族があるあなたは、一刻も早く釈放されたい。
弁護士に相談したところ、罪を認めて、示談をとる流れでいこう
ということになった。
あなたは刑事が促すまま、犯行を認める調書に指印を押す。
しかし、女性は示談に応じないまま、あなたは釈放されないまま裁判へ。
検察は、あなたの犯行をボロクソに陳述する。
弁護士と相談したところ、反省の色をみせて
執行猶予を取りにいこう、ということになっている。
あなたは、内心反発しつつ、罪を認める。
弁護士の予想では、求刑3年で、執行猶予判決とのこと。
ところが、検察は懲役5年を求刑。
そして判決。
あなたは懲役3年の実刑判決を言い渡される。
控訴審では、一転して無罪を主張するつもりで、
あなたは友人や家族の協力を得て、半年がかりで準備した。
そして控訴審、全ての証人、証拠は必要なしと却下される。
上告は、してもしなくても、まず判決は変わらない。
こうして、あなたは強姦犯人となる。
新聞に名前が出たこともあり、あなたはネット上で有名人。

あなたはこの例え話を、
そんなバカな、さすがにあり得ないと考えるかもしれない。
しかし、『犯行』時、ほろ酔いだったあなたに、
女性を助けるとエッチな展開になるかもしれない、と
淡い期待があったとしたら、どうだろう。
さらに言うと、どさくさにまぎれて、泥酔した女性の体を
必要以上に触っていたとしたらどうだろう。
それでもあなたはまるっきり冤罪だと言えるだろうか。
そして女性は強姦されそうになったと確信しており、
さらに、あなたのせいで彼女が頭を怪我したのも事実だ。
犯罪とは、時として、こうした流れで起こる。
私のケースも同様、私は今、完全に犯罪者だ。
あなたは女性を助けようとした時点で覚悟が必要だった。
下心ゼロだったとしても、あなたは完全に犯罪者だ。
こうしたケースを含めての司法システムであり、
それによって、この国の治安はそこそこ保たれているのだ。
電車の中で、揺れた拍子に、女子高生の尻に手が当たった、
それだけで、完全な痴漢だと覚悟しておいてもらいたい!

ハイ!それではプラス思考で元気を出してー!
ワンツー、ワンツー、明るく明るくワンツー、ワンツー
ほの暗い廊下の奥からやってくる…
ミシリ、ミシリと…こっちに向かって誰か来る…

2007年2月12日(月)
私は今、東京拘置所の独居房にいる。
ここに来て、はや8ヶ月になる。
当初は地獄のように思えたこの部屋も、今ではすっかり慣れてしまい
大きなストレスを感じることも少なくなった。
私は2006年3月に逮捕され、3ヶ月と少しを
警察署内の留置所で過ごし、2006年6月にここ、東京拘置所に
移監され、それから1週間ほどして懲役2年6月(求刑4年)の
実刑判決を受けた。
判決後、裁判所の控え室でコンクリートの壁に全力で何度も頭をぶつけた。
怒りと絶望に支配され、本気で頭を叩き割ろうとした。
高い所が苦手な私だが、あの日なら高層ビルから迷わず飛び降りただろう。
その日、頭を打った影響でその後の10日ほど、
頭がボーッとしていたものだ。
逮捕された当時、29歳だった私は、その頭がボーッとしている間に
ここ東京拘置所で30歳を迎えた。
その後、控訴を棄却され、現在上告中だ。
千に1つも、私の要求が通ることはないだろう。
近く、私はいずこかの刑務所に移ることになるはずだ。

私がこうして獄中から言葉を伝えようと思ったのは、
1つは自己の慰めのため。
私の事件は冤罪の要素がとても強く、こうして獄中で日々を過ごすことは
なんともやりきれないものがある。
なので、せめてこの体験を、何かの役に立てたいと考えた。
それと、時間だけはたっぷりあるこの独房で、8ヶ月ほど、
新聞をじっくり読み、様々な問題について考えた。
そして獄中というどん底とも言える環境に生きている私だからこそ
伝えられることがあると考えた。
同じ言葉でも、快適に暮らしている人が発するのと、
獄中から発するのでは、影響が違ってくると思うのだ。
要は、どん底の生活環境から世間に向かって、エールやら、
何やらを送りたい。
そんなわけで、拙い文章で恐縮だが、獄中から
思うがままに伝えていきたいと思う。

ハイ!それではみんなー、今日も明日も明るく
元気いっぱいでー、ワンツー、ワンツー
理科室のアルコールで酔いどれ…
人体模型と踊る老人…

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